《クーのいる世界》で素直クール小説を書いていたりする、シナリオライター、漫画アシスタント、くーばーどが色々綴るblogですよー。

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GIGAZINEの記事→ハリウッド大作映画がどれも似てしまう原因となる台本作りの「公式」とは?- にあったビートシートの例が気になったので、意訳してみました。
 この場合は映画脚本の構造を分析したものですが、それでもお話を書かれる皆さんの、物語作りなどに役立てば幸いです。

■ご注意:意訳なので、原文では何故か急にセリフが出てきたりするなどの、意味の分かりにくい表現は勝手に改めて箇条書きのようにしてあります。
 また僕には英語力はほぼないので、英文の文脈的に訳し間違いが在るかと思います。ごめんなさい。

――

●物語の分析(ハリウッドメソッド:ビートシート)
物語を3セクションに分け、それらを更に15ビート(展開)に分解する。

■1.準備段階
1-A:オープニングイメージ(p.1)
物語全体の雰囲気を提示。主人公の設定と抱えている問題を提示。

1-B:テーマの開示(p.5)
メインテーマの開示。主人公の抱える問題の解決法など、動機を与える。

1-C:お膳立て(セットアップ:p.1-10)
主人公以外のメインキャラ達(サブキャラ)を提示。過去やプロフィール等、設定の描写。
1-A及び1-Bを含む。

1-D:きっかけ(触媒:p.12)
一つ目の大きなイベント発生。
友人、恋人候補に出会う、敵と出会うなど、物語が動き出す。

1-E:熟慮(p.12-25)
主人公の前に、今、選択すべき問題が発生。ここで主人公は賭けに出るまでを悩む。

1-F:第二セクションへ移行(p.25-30)
主人公は決断し、新しい世界への扉を開ける。

■2.対立
2-A:サイドストーリー(p.30)
サブキャラの主人公に対する感情を設定、開示。
ここでハッキリとした敵対が生まれる。他に友情、恋愛感情なども現れる。

2-B:楽しみと遊び(p.30-55)
軽い調子のお約束的展開と中間点への伏線。
物語の中だるみを防ぎつつ、読者の共感を呼ぶ効果がある。

2-C:中間点(p.55)
主人公のストーリーと敵のサイドストーリーがクロスする。
物語はここで一旦、主人公が大敗し決着する。
その結果が、それぞれの利害関係を発生させることを明示する。

2-D:悪役に迫る(p.55-75)
勝った敵キャラがグループを組んだりして、より勢力を伸ばす。

2-E:全て失う(p.75)
主人公の人生はめちゃくちゃになり、死にたくなる。
味方のサブキャラである友人や恋人は死亡したり、裏切ったりする。

2-F:どん底(p.75-85)
主人公が、どうしてこうなってしまったのか、と考え込んで死にそうになる時期。
ここで主人公は、今までのストーリーで学んだことや、気づいたことを思い返し、自信回復へと繋げていく。

2-G:第三セクションへ移行(p.85)
自信を取り戻した主人公は強くなるため修行に入り、勝利の鍵を掴む。

■3.解決
3-A:大詰め(フィナーレ:p.85-110)
主人公はこのストーリーで学んだことの全てを敵にぶつける。
敵は倒れ、主人公の世界はより良い方向へ向かう。

3-B:エンディングイメージ(p.110)
オープニングとは逆のイメージ。
この物語で得た教訓で、主人公の世界がどのように変わったのかを強調する。

――

以上です。
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 映画館を出てすぐにポスターボードっていうのかな、それの写真撮るくらい、ちょっと興奮したよ! 

 世はコミケで、59万人もの調査兵団が同人誌と言う名の巨人を駆逐してる最中、僕は1人で映画館へ行きました。
 写真のところにも書いたけど、これがコミケ前に公開されてたら、きっと巨人VSイェーガー(エレンではない)が展開されてたんだろうなぁ、と妄想したり。あ、でももしかすると、冬コミには登場するのかも。暖かそうだし。

以下ネタバレ注意です! ごめんなさい!

 さて、僕が鑑賞したのは、3Dで日本語吹き替え版。

 やっぱり、声優さんはいいね! どこかのアンケートでも60%くらいの人が有名タレントよりもプロの声優さんで吹き替えて欲しいとかいうのがあって、僕もそう思う派。
 また、パシフィック・リムの日本語版にはプロを使うこだわりがあったとか関係者がインタビュー記事で言ってたりしたけど、僕個人的にはだったらなぜ、あの男キャラはそうじゃなかったのか? という疑問もあるんだけど。

 音繋がりで音楽だけども、あの劇伴の使い方、まさにゴジラ。
 あの特徴的な近代音楽的音程とコントラバスみたいな音は、ほぼそっくりに聞こえた。

 大画面の3Dは初体験だったんだけど、いや、ホントに火の粉と水しぶきが鬱陶しく感じたり、手前にあるものが邪魔って思ったもんね。音楽と相まって臨場感を盛り上げる効果抜群。

 脚本的におかしいな? と思う点も幾つか気付いた。
 特にあのシンクロシステムを科学者キャラが使うエピソード周り。
 怪獣側は全部、繋がってる設定なのかも知れないけど、ちょっと唐突で分かりにくい。

 それと、あの敵側の世界と繋がってる亀裂も、うん? って思った。
 アレって怪獣以外は通さない認証システム付いてるのに、一緒にくっついてる異物は排除しないという謎の甘さがあるんだよな。
 
 ですが!

 んなこまけぇこたあいいんだよッ!!

 っていう超迫力の映像にまさに度肝を抜かれて、終わった後しばし放心状態でした。
 ああ、そうそうラスト、キスしそうでしないのも良かった。

 まあ、そんなわけでその後、ちょっと映画熱が高まってしまって、レンタルDVD借りまくって狩りまくって駆逐してやる! と思ったんですが、うん、レンタルのカード、期限が切れてました。
 高校の卒業式が終わったその日でも、俺とクーはいつも通りに行動した。
 コンビニに寄って、ゲーセンに寄って、ファーストフードに寄って……。

 今、俺達は穏やかな一日が暮れようとしている河原の通学路を無言で歩いていた。
 どこからともなく風に乗ってやってきた桜の花びらが舞っている。
 西日がそのピンクを強めていた。

 それをぼんやり、目で追っていると、ふいにクーが呼びかけてきた。

「先輩」

 彼女は外では俺のことを名前で呼ばない。
 目を彼女に向けて軽く、ん? と聞き返す。

「わたしは後輩ですから、遠くの大学に進むあなたには、ついていけません」

 わずかにハスキーな、それでいて落ち着いた声。
 付き合い始めてから一年、ずっと聞いてきた、クーの声だ。

 俺はそれでもまだ、そこから彼女の感情を読み切れない。
 表情はだいぶ読めるようになったが、それでも今はいつも通り、クールで判らなかった。

 だから俺はただ、ああ、とだけ答えた。
 彼女は続けた。

「ですが、今日が最後ではありません。来年は必ずあなたの元へ行きます」

 俺はそのいつものド直球な言葉に、少しドキリとしながらも、ため息を吐いた。
 俺なんかよりずっと学業成績の良いクーが、俺の行くようなレベルの大学に来るのはどうだろう? 

 そう、ずっと考えていた。

「お前の学力なら俺が行くとこなんかより、すっげー上の学校に行けるだろ。俺に合わせなくていいよ」

 瞬きをしたクーの眼に、僅かな怒りと不安が浮かんだ。

「それはわたしからも卒業したい、という意味ですか」

 声にも同じものが篭っていた。
 
「いや。お前こそ、この際、俺なんかから卒業したほうがいいんじゃないかって」
「黙って下さい」
「んんっ?!」

 突然のキス。
 そう、クーのやることは解っているはずだけど、でもやっぱり驚いてしまう。

「……んはぁ……」

唇を離すと、唾液を手の甲で拭い、俺の目を見つめた。

「例え、わたしがマサチューセッツ工科大学に進めたとしても、あなたがいない場所に意味などないのです」
「……ホントにいいのか、それで」
「ええ。それが、良いのです」

 それが、いい。

 それでいい、じゃなくて、それが、いい、と彼女は言った。
 俺も本当は、それがいいと思っていた。
だけど、クーの将来が俺のせいでめちゃくちゃになるのは嫌だった。

「おまえ……バカだよ。俺について来たって、ろくな人生送れねーぞ」
「それは大丈夫です」

 自信満々だな、おい。

「まあ、確かにあなたと正式に付き合い始めてから一時期、成績は下がりましたけれど」
「う……」
「でも、あなたと付き合って、あなたと過ごした時間が教えてくれたことは、両親や先生からはとても学べないものばかりでした」

 キラキラとその瞳が輝く。

「そういう意味で、わたしの人生はあなたと共に始まったと言っても過言ではありません。だから、わたしの人生はあなたと共にしか有り得ないのです」

 ドーン! と俺を指さした。

「……そ、そうか」

 彼女は微笑むように頷いた。

「ええ。あなたと一緒にいる時の和やかで温かな気持ちや、あなたと離れた時の何も手につかないほどの寂しさ、そして、――」

 僅かに得意げな顔をして、俺に背を向けた。
 夕日の方に向かって、珍しく大きな声を歌うように響かせる。

「あなたに抱かれた時の、驚く程の激しい感情の昂ぶり、陶酔と恍惚感、果てるまで求め続けてしまう肉体的快楽は」
「わーっ!!」

 俺は急いで後ろからクーの口を手でふさいだ。
 俺が抱きつくような格好だ。お互いの顔がすぐ横にある。

 彼女はそっと俺の手に手を重ねて、自身の口からずらす。

「……こんなやりとりも、今日で終わり、ですね」
「クー?」

 表情は普段と同じ。
 だけど、その瞳からはポロポロと大粒の輝きがこぼれ落ちた。

「すみません……」
「クー……」
「寂しい、です。さ、みしいです、よ」

初めて聞いた彼女の涙声。
クーは振り返ると俺の腕の中で、静かに泣いた。
小さな子どものように震えて、俺の胸元を強く、痛いくらいに掴んで。

 どのくらい経ったのか、日は完全に沈んでいた。
 空はオレンジ色から藍色を濃くしていく。

「クー、落ち着いたか」
「……はい。最後にとんだ迷惑を掛けました。すみません」
「最後、じゃないんだろ」
「ええ。そうですね。勿論です」

 顔を上げたクーはいつもの涼しい顔つきだ。
 でも、その瞳はまだ潤み、頬も赤い。

「では、約束の品をもらいます」
「ん? ごめん、なんだっけ」
「これですよ、これ」

クーは俺の制服の第二ボタンをつついた。

「あ、ああ。そういう約束か」
「そうです。お約束、というものです」

 そう言うと、彼女はカバンに常備している裁縫道具からハサミを取り出した。
 俺の第二ボタンに手を伸ばし、ハサミをかまえた。

「この好きな人の第二ボタンをもらうという行為は、これが心臓の一番そばにあるから、あなたのハートを頂きますという意味なんだそうですよ」

 静かで抑揚のない声で言われるとなんか怖い。

「あ、ああ。なんか聞いたことはあるな」
「いっそ、本当にあなたの心臓を頂きましょうか」

 キラリと光るハサミを、すっと胸元に近づける。

「やめろ、冗談に聞こえん」
「さすが先輩。良く冗談だと解りましたね」

 パチンと音がして、俺の第二ボタンは彼女の手の中に入った。

「はい、これで良いです。ありがとうございます」

 彼女はハサミを裁縫道具の中にしまった。

「では、今日はこれで失礼します」

 軽く頭を下げると、踵を返す。
 そのままスタスタと歩き去っていく。
 おい、クール過ぎるだろ。

「ちょ、送っていくから」

 と、彼女を追い、彼女の肩に手を掛けて、驚いた。
 彼女はまた、ボロボロと泣き、頬を濡らしていた。

「もう。見ないで下さい」
「ホント、おまえはバカだ」

 俺は彼女の肩を抱き寄せながら、一緒に歩き始めた。
 空には一番星が輝いていた。
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