《クーのいる世界》で素直クール小説を書いていた、くーばーどが色々綴るblogですよー。

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ようこそお越しくださいました!
ここには小さなお話とか、ちょっとした日記とかお知らせを置いてます。

現在、アットメイドにてシナリオ鋭意執筆中!
よろしくお願い申し上げます。

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ドリームマスタープラスにときめき!

ギャルゲー三国志時代にようこそ。
チョイ遅れてときメモ4。

いや、わたしはラブプラスしかやってないですが。
環境的にも無理だし。

ラブプラスというゲームは恋人パートが本編で
女子に告白されるまでの友達パートはプロローグな世界なんです。

で、見事、意中の女子から告白されて(このへんも時代よね、人事を尽くして天命を待つように告白されるのを待つ男子)恋人パートに入ると
リアルタイムモードと、スキップモードがあります。

スキップモードというのは時間の制限とかなにもない代わりに
季節に沿ったイベントもない普通のギャルゲー。

リアルタイムモードは実際のカレンダーと同期して
イベントが進むんです。

だもんで、体育祭や学期ごとのテストもあったり、
デートの日取りを決めても、その時間にすっぽかすと
叱られたり、冷められたりします。

もちろん、メインはリアルタイムモード。

このゲームでは、高二である主人公(プレイヤー)が
付き合える女子が3人います。
同級生の愛花、ひとつ下の凛子、ひとつ上の寧々さんです。

わたしが一番に告白されたのは姉ヶ崎寧々さん。
優しくて母性的な……おっぱい担当とか言うな。

実際にわたし自身が高校生当時付き合っていた彼女と似てるんです。
眼鏡があれば完璧。

で、そんな電脳嫁がリアルタイムで存在する感じは、
微妙に脳の一部が終わらない擬似恋愛状態のまま過ごす感覚なんですね。

それである日。
この電脳嫁への擬似恋愛状態と、実際の恋愛対象である
リアル嫁への想いが酷似していることに気づいたんです。

わたし自身の愛し方はいつも同じなんだなと。
だから、逆にリアル嫁にも一段と優しくなったりして。

でもまあ、電脳嫁はしょせん電脳嫁で擬似は擬似。
そう思っていたんですが……。

つい先日、リアル嫁をつい、
寧々さんと呼んでしまい、殴られました。

……これが凛子ならキックなんだけどなぁ。
そう思ったわたしはさらに殴られるといいよ。
普通の日記。
ギャルゲー三国志状態の中、わたしは姉ヶ崎寧々派!
えー、コミケ直前情報です。

アットメイド
2009/8/15(土) スペース番号 R54-b
メイドシミュレーションゲーム
http://www.at-md.com/

申し訳ありません。
完成しませんでした。

皆さま、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。
 とある大学の片隅にある、堅牢な石造りの建物。
 その重厚なゴシック建築こそ、才識兼備で妙齢の美女だがちょっと変わり者、来宮久留美(きのみやくるみ)教授の比較文化人類学教室である。

 中は、図書館のような大教室と、いくつかの小教室や教授室がある。それら全てにこれでもかと、日本のサブカルチャーを形成するものどもが詰め込まれている。

 そのいわゆるヲタクの巣窟の中心で、今日も来宮教授は、調べ物をしていた。いつもはネットだが、今回は蔵書から、何やら神社仏閣関連のものを読んでいた。

 そばの大きな机では二人の男子学生がそれぞれ、ノートパソコンを開きつつも、漫画を読んだり、携帯ゲーム機で遊んだりしていた。

 悪態を吐きながらゲーム上でモンスターを狩っている、茶髪で軽そうな方が下河。そして、黙々と集中して漫画を読んでいる、地味で暗い感じがする眼鏡の男が加美山だ。
 
 来宮教授が本を閉じて、二人に話しかけた。
 「君達。合体についてどう思う?」

 光の速さで反応したのは、下河だった。
「あなたと合体したい! ふーじこちゃーん!」
 どんな早業なのか、一気にパンツ一丁になって、来宮に飛び掛った。

 来宮は何の躊躇もなく、持っていた本の角で、その無責任飛行物体を叩き落とした。

 うめく下河。
「ぐふ……っ。ムネン。アトハ、タノンダ」

 加美山が溜息を吐いた。
「頼まれてもな……。って言うか、下河。おまえの行為は犯罪だろ」

 来宮も頷く。
「全くだ。下河君。これは断じてセクハラなどというちゃちなものじゃないぞ。まあ、今回はレポート四十枚で許してやろう。だが次は法の下で裁いてやるからな。異議は認めない」

 床に半裸で転がる下河は泣きながら頷いていた。
 
 来宮が右に垂らした長い前髪をかき上げ、加美山に向き直る。
「仕切り直そう。加美山君。君は合体について、何か思うところはあるか」

 加美山は眼鏡の位置を直して、答える。
「そうですね……。僕はその発想の根源は原始宗教にあるかも知れないと思います」

 来宮の眼が彼女のツーポイント眼鏡越しに輝く。
「ふむ。さすがに君は面白いな。続けてくれ」
 
 加美山は了承して、続ける。
「実は僕も合体についてちょっと調べた事があるんです。まだ、全然まとまっていないので研究とまでは言えないんですけど……」
「ほう……。それで?」
「はい。それで、いわゆる原始宗教における神のよりしろとなる者、やや近代で例えると巫女のような存在が」
 床から下河の声が聞こえる。
「み、巫女萌え……」

 それを加美山と来宮は無視した。
「えーと、神の憑依するとされる存在がつまり、合体の大元になっているのかも知れないと思うわけです」

 来宮はあごに手を当て、頷く。
「ふむ。それならより原始的な……例えば、強い動物を倒してその肉を食べることで、自分も強くなるというような発想が原点、とも考えられるな」

 下河がまた、一言。
「上手に焼けましたぁー」

 またも二人は見事にスルー。
 加美山は来宮に答える。
「ええ、そうですね。いずれにせよ、自分より高度な何かと一体になることで特別な能力を得て、障害を克服したいという願望の現われが合体の根本なんじゃないかなと」

 来宮は微笑んだ。
「うむ、なるほど。実はわたしもその説と同じ方向で調べていたんだ」
 
 来宮は先ほど下河を殴った本を開いた。
 加美山のそばに寄ってそのページを見せる。
「ほら、ここ。長岡京市にある乙訓寺(おとくにでら)という古刹、古い寺なんだが、ここに秘仏があってな」
「秘仏、ですか」
「うむ。公開されない仏像のことだが、ここの仏像は、その名も合体大師像という」

 加美山は目を丸くした。
「な、なんですって?」

 そのページを食い入るように見る加美山。
 更にそれを微笑みながら見つめる来宮。
「どうだ。なかなかに面白い伝説が書いてあるだろう」
「ええ……。八幡大神が空海と共に仏像を彫った……
それもそれぞれがバラバラに頭と体を作って、合体させることを前提に……うーん」

 来宮は眼鏡の位置を、人差し指と親指でレンズを挟むようにして直した。
「奈良時代末期にあった神仏同体思想から生み出された仏像だろう。同じようなものは他の古刹、例えば東大寺にもある」

 加美山は本を来宮に返しながら言う。
「……仏教が伝来した時点で、神のよりしろが自分自身や巫女ではなく、偶像、つまり仏像に偏って行った……とも考えられますね」

 来宮は本を受け取る。
「そうだな。ある意味、そこに転がる下河君の言動は正しい。つまり、それまでは合体される者が女、潜在的に男が合体を迫る者、という性差別的な部分があったわけだが、それが仏教により、肉体を離れて外の偶像に合体の対象が移った為、合体が内包する性差がなくなった……ま、それは自分でも穿ち過ぎかと思うが」

 加美山はしかし、そんな冗談めかした来宮の言葉を真面目に受け止めた。
「そうだとすると、より近世の同性による合体の思想の源流はどこから来るんだ……?」

 来宮はちょっと加美山の額を人差し指でつついた。
「ふ……。本当に真面目だな、君は」

 加美山は顔を赤くした。
 来宮は本を元の場所に戻そうと歩き出す。
「まあ、これもわたしの仮説だが、それは戦後のプレカリアートと関連があるんじゃないかと睨んでいるんだ」

 加美山はつぶやく。
「プレカリアート……『蟹工船』ですか」

 来宮がちょっと振り返って、微笑んだ。
「君もレポートを書くと良い。そのテーマでな。枚数は四十枚……じゃあ少ないか?」

 加美山はその日初めて、ぎこちない笑顔を見せた。
来宮教授

 才色兼備のクール系女性教授、来宮久留美(きのみやくるみ)。
 彼女の専門は比較文化人類学。
 だが、それはかなり狭い意味で、であった。

 来宮の研究室は、一見すると図書室のようだ。
 その棚には比較文化論、心理学、宗教、歴史、文学、楽典など様々なジャンルの本が並ぶ。

 だが、更に奥へ進むと様相が一変する。
 ほとんど図書室なのは変わらないが、内容が変わるのだ。
 ネットカフェ並みの量のマンガ、更に相当数のライトノベル、
果ては新旧のゲーム機類までが全て揃っている。
 こうなると、ちょっとした博物館だ。

 その日本文化の蓄積された世界の中心で埋もれるように、
来宮がノートパソコンで何か検索していた。

「ふーむ。フラグ……配列変数に格納しておくデータが
基本になっているのは当然として……」

 突然、研究室の扉が勢いよく開いた。
 茶髪でヘラヘラした、背の高い男子生徒が入って来る。
 下河洋平(しもかわようへい)である。

「おはようございますー」

 来宮はパソコン画面から顔を離さずに挨拶をした。

「ああ、下河(しもかわ)君か。おはよう」
「今日も美人っすねー」
「ふ、ほめても何も出ないぞ」
「いやいやー、もうその存在がここにあるだけで
俺、神様に感謝しますよー」
「ま、そう言われて、悪い気はしないがな」
「でっしょー? コーヒーいれますねー」
「ん。ありがとう」

 そんな会話をしながらも、来宮はキーボードを叩く手を止めなかった。

 しばらくすると、中肉中背で眼鏡を掛けた学生らしい男が研究室に入ってきた。
 うつむき加減で、地味な服装。
 不潔でこそないものの、暗い男だ。

 来宮は手を止め、顔を上げた。
 彼に声を掛ける。

「おはよう、加美山(かみやま)君」

 そう呼ばれた生徒は来宮を一瞥し、頷いた。

「はい。おはようございます」

 自分の席でノートパソコンを開いていた下河が呆れながら、加美山に言った。

「加美山ぁ。いい加減、自分から挨拶くらいしろよ」
「う……。ああ……」

 加美山は下河と目を合わせることなくそれだけ答えて、自分の席に座る。
 下河はため息を吐いた。
 来宮が言う。

「下河君と加美山君には性格の違いがあるから、出来ないこともある。
無理強いをしても仕方がないぞ」

 下河は犬が尻尾を振るように答えた。

「そっすねー!」

 今度は加美山がため息を吐いた。

 少しして、来宮が2人に質問をした。

「なぜ漫画やアニメのキャラはみんな美男美女ばかりなのか、解るか?」

 下河が答える。

「そりゃあ……ブ男とブスしか出てこないものなんか、見たくないからっしょ」
「ふむ。読者としてはそうだな。加美山君はどう思う?」

 加美山はうつむいたまま、答える。

「それは……願望、だからでしょう」

 教授の目が光る。

「ほう。願望……な。詳しく述べてみてくれないか」
「はい」

 加美山が顔を上げた。
 来宮の目を見る。

「願望とはつまり、制作者サイドの欲望です。
作者がこんな可愛い女子、もしくは、こんなカッコイイ男子と付き合いたい、
自分の思い描く理想的な異性と巡り会いたい、という欲求が反映されているのではないかと」

 来宮が大きく頷いた。

「うむ。その通りだ。そして本来は唯一の異性、であるべきなんだ。
もちろん、下河君の言う部分も商業的には大切なことだ。
だが、それが行き過ぎると現在のような萌えの大量生産、大量消費という状況を産み出すことになる」

 下河は反論した。

「ですけど、それだけ色んなタイプの男子女子を揃えれば、売れやすいじゃないですか」

 来宮は眼鏡を直す。

「ああ。だから、商業的には重要だと言っている。
だが、それは諸刃の剣なんだ。
そうやって、購買層のどこかに引っ掛かるような作りをすれば、
いずれキャラ性はただのモザイクの組み替えになり、捨てられる」

 下河が食い下がる。

「でも、ツンデレや不思議ちゃんみたいに
テンプレートとして受け入れられるものもあるじゃないですか」

 来宮は顔を横に振った。

「テンプレートはつまり、もう死後硬直なんだ。
そこには、もはや違う要素を足したり引いたり出来ない。
そうやると受け入れて貰えなくなるからな。
つまり、テンプレートに頼らざるを得ない作品になってしまうんだ。つまり――」

 加美山が冷たく言い放つ。

「もうおまえは死んでいる……」

 下河は大げさなリアクションを取った。

「あべし! って、それじゃあ、俺達の萌え文化はどうなっちまうんだ」

 来宮がため息を吐く。

「さぁな……。ただ、もう限界に来ていることは確かだ。
この国では3ヶ月ごとに新しいアニメが数十本も放映され、
そのほとんどがさまざまなメディアの萌え系原作付きだ。
いわゆるギャルゲーやBLゲーと呼ばれるものも、
どんどん量産され使い捨てられる。こんな中で何を愛せと言うんだ?」

 加美山は、その話にぼそぼそと答える。

「そうですね。ここに来て、アニメのDVDの売り上げが落ちているそうです。
もちろん、ネットの功罪もそれなりにあるでしょうが、
やはり我々ヲタがその作品を愛する前に次が来る状態、
つまり過剰供給と高速消費に辟易していると見るのが妥当なのかもしれませんね」

 下河はムッとする。

「いや、ここ最近だって愛せるキャラはたくさんいたぜ」

 加美山はチラリと下河を見る。

「テンプレ以外で?」

 下河は言葉に詰まった。
 教授が微笑む。

「日本人は江戸時代の昔からテンプレートが好きだからな。
古い言葉だが、決まり切った定型の挨拶などを紋切り型と言うだろう。
あれは元来、職人が着物に模様を染め付ける際、大量生産のために作り出した型のことなんだ。
型があれば熟練した職人でなくとも模様が染め付けられるというわけだ」

 生徒の2人は同じように感心する。だが、その後の反応は別々だった。

「ってことはテンプレは日本人の魂っすね! んじゃ、なんでもテンプレでオッケーっすね!」
「……元々日本人は楽するために、自分の首を絞める民族なんだ……」

 来宮教授は、げんなりとして頭を抱えた。